物販の副業とは?転売との違い・物販を成功させるポイントについて解説
近年、フリマアプリやオークションサイトなどのサービスが充実し、「モノを売る・買う」といったやりとりも盛んに行なわれるようになりました。
副業を解禁している企業が増えたこともあり、「物販」の仕事に興味を持つようになった方も多いのではないでしょうか。
物販には、副業初心者の方もスタートしやすいというメリットがあります。
この記事では、物販の基礎知識や、物販と転売の違い、物販の始め方について解説していきます。インターネットでの物販を成功させるポイントについても触れていくので、ぜひ最後までお読みください!
物販の副業とはどんな仕事?
物販とは、文字どおりモノを販売すること。形に残るものを売って、対価としてお金を受け取るというスタイルの仕事ですね。
ちなみにモノ以外を売る仕事とは、「体験を販売すること」場合を指します。いわゆる「コト消費」ですね。最近では、コンサートやスキルアップ講座など、オンラインでさまざまなサービスが受けられるようになりました。
物販と転売の違い
物販と転売は別のものではなく、物販というカテゴリーのなかに転売が含まれていることになります。物販も転売もモノを売ることですが、物販には転売のほかに「ハンドメイド作品を販売する」というスタイルもあります。
<物販の主な販売スタイル>
- 商品を仕入れて販売(転売)する
- ハンドメイド作品を販売する
最近はminneやメルカリで手作り作品を販売したり、Instagramを自分の作品カタログとして利用して集客したりというスタイルで活動しているハンドメイド作家さんも大勢いますよね。このように、品物を作って売ることも物販に含まれるのです。
物販の副業の始め方
不用品販売の場合は費用もほとんどかからないので、副業初心者の方も気軽にスタートすることができます。この章では、実際に物販を始める方法について解説していきますね。
販売する商品を準備する
まずは販売する商品を準備しましょう。
将来的に商品を仕入れて販売することを考えている方も、物販に慣れるまでは、部屋にある不用品などを販売するのがおすすめです。まずは不用品で物販に関する一連の流れを覚えたり、使いやすいプラットフォームを探していきましょう。
ハンドメイド作品を販売する場合は、配送時に品物が破損しないかという点も考慮して作品作りをしてくださいね。また、実際に作品を作る前に同ジャンルの作品の相場を確認しておき、その金額に見合った材料集めをするよう工夫するとよいでしょう。通販サイトの「minne」はハンドメイド・手作り作品の通販に特化しており、商品数も多いので参考にしやすいですよ。
ターゲットに合わせたプラットフォームを選択する
販売プラットフォームは、どのような商品を扱うか、どういった層をターゲットにするかを考慮して決めましょう。同じ商品でも、どこに出品するかで売れやすさが大きく変わります。
<プラットフォームの選び方の例>
- 不用品販売:メリカリ、ヤフオク
- 仕入れ品の販売:メルカリ、ヤフオク、Amazon
- ハンドメイド作品販売:minne
例えば、大手ハンドメイド作品通販サイトのminneは、購入ユーザーもハンドメイド作品に興味がある方が多く集まっています。そのためハンドメイド作品を販売する場合、minnneはほかのプラットフォームに比べて集客しやすいというメリットがあります。
メルカリは初心者でも使いやすく、スマホひとつで出品や購入者とのやり取りまで完結できるという魅力があります。ユーザーも多いため売買のやり取りが発生しやすく、物販についての知識を身に付ける場としてもおすすめです。
商品を出品する
自分に合ったプラットフォームが見つかったら、実際に商品を出品してみましょう。フリマアプリやオークションサイトを利用する場合は、利用規約によく目を通しておくことも重要です。規約に違反した場合、そのサービスを使えなくなってしまう可能性があります。
商品が購入されたら配送の準備をしましょう。梱包材は商品に合わせて選ぶ必要があります。配送中に商品が傷つかないよう、緩衝材なども活用しましょう。
送料を安くするために封筒などの簡易包装で送るケースもありますが、郵送中に商品が破損する可能性が高いことと、購入者側の印象があまり良くないのでおすすめしません。
販売側が丁寧な対応をすれば、購入者がリピーターになってくれる可能性もあります。「この販売元なら安心して購入できる」と思ってもらえる対応を心がけてくださいね。
物販の副業をする際のポイント
物販の副業をする際に、留意しておきたいポイントについて解説します。ほんの少しの工夫で他者と差を付けられるので、ぜひ参考にしてください。
ネット物販の場合は商品写真にこだわる
インターネットで物販をする場合、商品写真のクオリティによって売れ行きが大きく左右されます。同じ商品であっても、ぼやけていたり、暗かったりする写真ではあまり魅力的に見えませんよね。
スマートフォンで写真を撮る場合は、必ず高解像度で撮影しましょう。被写体にもよりますが、明るめの写真は商品がきれいに見えやすいです。
また商品の背景も工夫することで、より購買意欲を高めることもできますよ。最近は100円ショップなどでも撮影用の背景シートが売っているので、数枚用意しておくとよいでしょう。
検品をしっかりする
検品は物販をするうえで非常に重要なポイントです。作ったり、仕入れたりした商品は、必ず入念に検品を行ないましょう。
購入者に不良品が届いた場合は、クレーム対応が発生することもあります。販売者の評価も下がってしまい、全体の販売数が減る原因にもつながります。
インターネット上でのやり取りは顔が見えないからと気を抜いてしまいがちですが、対面接客と同じように丁寧な対応を意識することが大切です。
配送時にマスキングテープを使うのはNG!
商品を発送する際の梱包に、マスキングテープを使うのは絶対に避けましょう。一般的なマスキングテープは粘着力が弱く、配送中に封が開いて商品が汚れたり傷ついたりする原因となってしまいます。梱包材の封を閉じる際は、梱包材の材質に合った粘着力の強いテープを使いましょう。
最近はガムテープ並みに粘着力の強いマスキングテープも販売されています。「どうしても可愛いマステでデコレーションしたい!」という方は、そういったテープを使用してみてはいかがでしょうか。
【評価】物販の副業は儲かる?
拘束時間 |
3 |
メルカリで不用品を販売する場合は短時間作業で済む。ハンドメイド作品を用意したり、商品仕入れを行なったりする場合は、ある程度まとまった時間が必要。 |
時給効率 |
2 |
商品準備、出品時の商品情報入力、写真撮影など、やることは多い。しかし一度出品してしまえば、購入されるまで手がかからない。 |
初期投資 |
3 |
不用品売買はほとんど投資が要らない。ハンドメイド作品の場合は材料費と時間、商品仕入れの場合はまとまった資金が必要となる。 |
稼げるまでの時間 |
2 |
利益率が高い商品を大量に販売しない限り、大きく稼ぐのは難しい。 |
スキルアップ |
4 |
商品を売るための市場・競合のリサーチスキル、ハンドメイド作品の制作スキル、仕入れに関する知識など、物販をとおして得られるスキルは多い。 |
物販の副業はプラットフォームも充実しており、副業初心者の方も簡単にスタートすることができます。販売する商品の準備ができれば、あとはスマートフォン一つで始めることのできる手軽さも魅力ですよね。
品物を出品したあとは、基本買い手がつくまで他のことに時間をさけるので、本業が忙しい方も取り組みやすい副業です。
「ハンドメイド作品を販売してみたい」「断捨離して不要になったものを有効活用したい」という方は、趣味と実益を兼ねてスキルアップを目指していくこともできますよ。
物販で大きく稼ぐには、仕入れに関する知識や入念な市場リサーチが重要となります。売れない商品を大量に仕入れてしまった場合は大赤字になったり、在庫管理で部屋が埋まってしまったりというデメリットがあることも覚えておきましょう。
物販に興味のある方は、まずは自分に合った販売スタイルについて、よく検討してみることから始めてみてはいかがでしょうか。