メルカリは副業になる?フリマアプリで副業をするメリット・デメリットを解説
フリマアプリといえば、最初に「メルカリ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
メルカリは2013年7月にサービスをスタートし、2020年12月には累計出品数20億品を達成しました。利用者数は1750万人にのぼり、いまや日本国内の8人に1人がメルカリユーザーとなっています。
メルカリではハンドメイド作品のほか、洋服や日用品、「こんなものまで商品になるの?」というものまで、さまざまな品物が売買されていますよね。
この記事では、メルカリ(フリマアプリ)で副業をする方法についてご紹介します。副業をする上で気になる「確定申告」についても触れるので、ぜひ最後までご覧ください。
メルカリでの販売・転売は副業になる?
メルカリでの販売や転売は副業といえるのでしょうか?
そもそも「副業」という言葉には明確な定義がありません。そのため、副業を「本業以外で収入を得ること」と考えるのであれば、メルカリでの販売・転売は副業といえるでしょう。
会社がどのような場合を副業として定めるかは、その会社ごとに異なるため、一度就業規則を確認しておくのがおすすめです。
確定申告が必要となる場合を「副業」とする場合もあります。メルカリでの副業は課税対象となる品物と、非課税となる品物があります。確定申告については後半で詳しく解説しますね。
メルカリで副業をする方法とは
実際に、メルカリで商品を販売する方法についてみていきましょう。
(1)無料アプリをインストールする
まずメルカリのアプリをスマホにインストールします。アプリは無料で利用できますよ。もしパソコンでサービスを利用する場合は、ブラウザ上で会員登録を進めていきます。
(2)プロフィールを作成する
マイページの個人情報設定で、プロフィールを編集します。出品者としてメルカリを利用する場合は、発送までかかる日数や発送方法、問い合わせへの返信日数なども記載しておくとよいでしょう。より詳細な情報を掲載することで、購入者に安心感を与えることができますよ。
(3)販売する商品を登録する
メルカリに出品したい品物を登録します。アプリ下部に表示されている「出品」をタップし、商品写真の登録方法を選択します。その場で新しい写真を撮影する場合は「写真を撮る」、すでに撮影してある写真を使用する場合は「アルバム」を選択します。
バーコードのある本やコスメの場合は、「バーコード」をタップしバーコードを読み取ることで、商品情報を簡単に登録できますよ。
(4)商品が売れたら梱包・発送する
配送途中で品物が傷ついてしまわないよう、丁寧に梱包しましょう。封筒に入れて郵送する際、マスキングテープで封を閉じている方がいますが、これはNGです。マスキングテープは粘着力が弱く、途中で封が空いてしまう危険性があるため、使用は避けましょう。
メルカリで副業をするメリット
ハンドメイド作品や不用品などの販売・転売を副業として行なう際に、メルカリを利用するメリットについて解説します。
(1)スマートフォンがあれば手軽に始められる
メルカリでの副業は、スマートフォンがあれば無料で始めることができます。
個人でWebサイトを準備すると時間や手間がかかりますし、個人情報を取り扱うことになるのでサイバー攻撃への対策も必要となります。そうした多くの工程を、メルカリの運営会社が担ってくれるのはとても助かりますよね。
(2)不用品を販売して収入を得られる
もともと処分しようとしていたものを売ることで、収入を得ることができるのも魅力のひとつ。ちょっとしたお小遣い稼ぎにもなりますし、ゴミを減らすことができるので環境へも優しい取り組みといえるのではないでしょうか。
(3)匿名での発送が可能
「ネットで商品を販売したいけど、住所が他人に知られるのが怖い……」と感じている方も少なくありません。自分の個人情報がどのように扱われるかはとても不安ですよね。
メルカリでは匿名で商品を発送することができます。個人情報を守りつつ、安心して売買を行なうことができるのは、大きなメリットといえるでしょう。
メルカリで副業をするデメリット
メルカリで副業をするデメリットとはどのようなものなのでしょうか。
(1)まとまった収入を得ることは難しい
商品ひとつの値段はそれほど高くありません。不用品の売却の場合は基本定価よりずっと安価になりますし、1点1000円の値が付くことはそうないでしょう。
高値で販売しても、よほどの希少価値と需要がなければまず売れません。そのため大量に出品しても、お小遣い稼ぎ程度にしかならない可能性もあります。
「ハンドメイド作品を販売したい!」「フリマアプリの売買でマーケティングを学びたい」など、収入以外の目的がある方にとっては、メルカリはとても魅力的なサービスです。
しかしメルカリを利用する目的が「副収入」を得ることである場合は、他の副業も検討してみてはいかがでしょうか。
(2)出品禁止物がある
メルカリには出品を禁止されている商品があります。出品禁止物を販売した場合はガイドライン違反となり、出品を取り消されたり、サービスの利用を禁止される可能性もあるため注意が必要です。
出品禁止物については、公式のメルカリガイドに詳しく載っています。売買を始める前に、必ず目を通すようにしましょう。
(3)運営への問い合わせはメールのみ
メルカリへの問い合わせは、メールでの対応となっています。そのため、もしトラブルが発生した場合でも、問い合わせてから返信まで数日待つことになる可能性もあります。
メルカリは基本的に個人間での商品売買となるため、クレームが発生することもあります。トラブルを起こさないよう事前にガイドラインをよく確認し、マナーを守って利用しましょう。
メルカリで販売・転売で収入を得たら確定申告は必要?
メルカリでの売り上げは、確定申告が必要となるケースがあります。詳細は所轄の税務署に確認していただければと思いますが、ここでは一般的な見解を説明しますね。
(1)不用品(洋服・生活必需品)を売却して得た収入は非課税
洋服や生活用品の不要品の売り上げは基本的に「課税されない譲渡所得」となります。そのためメルカリで洋服や生活用品の不要品を販売して収入を得た場合は、確定申告の必要はありません。
ただし貴金属や宝石、書画、骨とうなどの売却額が、1個(1組)30万円を超える場合は課税対象となるため注意が必要です。
(2)転売・ハンドメイド作品の販売は課税対象
ハンドメイド作品を販売したり、せどり・転売をして得た収入は、確定申告の対象となります。不用品の売却(譲渡)と違い、営利目的での売買にあたるからです。
本業での給与所得がある方は、年間で20万円以上の利益が生じた場合に確定申告が必要となります。
【評価】メルカリ(フリマアプリ)での副業は儲かる?
拘束時間 |
3 |
出品してから売れるまでは基本放置でよい。ただし発送時には郵便局やポストへ足を運ぶ必要がある。またハンドメイド作品を販売する場合は、商品の制作時間も必要となる。 |
時給効率 |
2 |
販売価格にもよるが、出品したものが一度に大量に売れることはあまりなく、出品準備や発送準備にも手間がかかるため、時給効率は高くない。 |
初期投資 |
3 |
不用品販売であれば基本初期投資はかからないが、転売やハンドメイド作品の販売では品物を用意するための費用がかかる。また売れずに在庫を抱えた場合は赤字となる可能性もある。 |
稼げるまでの時間 |
2 |
出品すれば必ず売れるというものではなく、また収入があった場合でも「お小遣い」程度の金額にしかならない可能性が高い。 |
スキルアップ |
3 |
どのようにすれば売れるのか、ニーズの高い商品はどのようなものか、などマーケティングに関する知識や工夫が身に付けられる可能性がある。またハンドメイド作品を販売する場合は、制作スキルの向上が見込める。 |
メルカリでまとまった収入を得ることは難しいため、副業をする目的が「収入を得ること」という方にはあまり向いていないかもしれません。
しかし「ハンドメイド作品を販売したい」「着なくなった服を捨てるのはもったいない」という方にとって、メルカリはとても魅力的なサービスです。フリマアプリの中でも大手なので、ガイドラインが充実しているのも心強いですよね。
メルカリでの副業は、あくまで個人間での取引です。たくさん出品すればするほど、クレームや配送トラブルなどが起きる可能性が高くなります。事前にしっかりガイドラインを確認し、丁寧な対応を心がけてくださいね。