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農業は人気の副業!農業を副業にするメリット・作物の販売方法について解説

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農業を副業にすることを考えたとき、他の副業に比べてハードルが高く感じる方も多いのではないでしょうか。

「本業が不安定だから」

「趣味の延長で農業を始めてみたい」

「いずれ自分の畑を持つために農業を勉強したい」

副業で農業を始める理由はいろいろあると思います。

この記事では、農業を副業にすることのメリットやデメリット、収穫した農作物の販売方法について解説していきます。

 農業を副業にする人は意外と多い!

農林水産省は、副業的農家についての定義を「65歳未満の農業従事60日以上の者がいない農家」としています。2020年(令和2年)における副業農家の割合は、約66万4000戸。これは販売農家数全体の64%にのぼります。

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(参照元:農林水産省|2020年農林業センサス結果の概要「主副業別農業経営体数」

 

上図を見て、「意外と農業を副業にしている人は多いんだな」という感想を抱いた方もいるのではないでしょうか。

 販売農家の全体数は5年前に比べ減少傾向にありますが、副業として農業を行なっている世帯は意外と多く存在しています。

 特に近年は、新型コロナウイルスの影響で本業収入が減ってしまったり、出勤数が減って時間ができたことで、農業に関心を向ける方も増えているようです。

農業を副業にすることのメリット 

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農業を副業にすることには、他の副業にはないさまざまなメリットがあります。ここでは副業として農業を始めることのメリットについて紹介しますね。

(1)体を動かしてリフレッシュできる!

農業は基本屋外での作業。当然ながら、体を動かす仕事になります。

普段デスクワークが多い方や、屋内仕事で日の光を浴びる機会が少ない方は、農作業をすることで心身ともにリフレッシュすることができるでしょう。程よい運動にもなるので、ダイエットや健康に気を使っている方にも農業はおすすめです。

また自然に触れることで、普段よりも鮮明に四季を感じることができますよ。

(2)自給自足で食費を節約できる

自分で育てた野菜や果物、穀物などは、収穫したあと売らずに自分で食べるという選択もあります。収穫したうちの、形のきれいなものを販売して、少し不格好なものは自分用にするのもよいでしょう。 

食費が節約できるうえ、「いざというときは自給自足ができる」という安心感も得られます。なにより、自分が手塩に掛けた野菜を、自分で収穫し、調理して食べるという楽しさを味わうことができますよ。

(3)ノウハウを身に付けて継続的に働くことができる

将来、農業を本業化したり、本格的な趣味にしたいと考えている方も、副業として農業経験を積んでおくことはおすすめです。

本業で収入を得ているので、万一作物が不作の場合でも生活が立ち行かなくなるといった心配がありません。そのため心にゆとりをもって、農業について学ぶことができるでしょう。

農業を副業にするデメリット

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農業には魅力的なメリットもありますが、想定しておくべきデメリットも存在します。実際に農業をスタートする前に、デメリットについても確認しておきましょう。

(1)初期費用がかかる

農地や農機具などをレンタルしたり、購入するための費用がかかります。もし農地にできる土地がある場合も、土壌を整えるためにある程度の出費が必要となります。

また土地や農機具をレンタルする場合は、レンタル料が継続的にかかります。農業を始める前に、ある程度まとまった資金を用意しておくとよいでしょう。

(2)不作の恐れがある

農業は天候の影響を受けやすく、また畑の場所によっては害獣などに育った作物を荒らされてしまうこともあります。時間や労力をかけても、必ずしも収入に繋がるわけではないのが農業の厳しい点といえるでしょう。

(3)収穫まで時間がかかる

作物が収穫できるまで時間がかかるため、農業を始めたからといって、すぐに収入を得ることはできません。また作物の種類によって、植える時期、収穫できる時期なども異なります。

あらかじめ、いつ、どの作物を育てるのかを、収穫時期を踏まえた上で計画しておくとよいでしょう。

副業で農業をする場合は自分に合ったスタイルで!

ひとくちに農業といっても、さまざまなスタイルが存在します。副業を始める前に、自分に合った農業の規模・やり方はどのようなものなのかをよく検討するようにしましょう。

(1)農地レンタルサービス(市民農園・シェア畑)

小規模の農地をレンタルできるサービスがあります。利用料を支払うことで指定された区画の農地を借りることができ、また農具も貸してもらえることが多いので、農業未経験の方にもおすすめです。

農地レンタルサービスは事業者によってサービス内容が異なります。通勤途中にある、車で通いやすい、農業のアドバイスをもらえるなど、長期的に農業を継続しやすい条件のサービスを選ぶとよいでしょう。

(2)半農半X

「半農半X(エックス)」とは、農業と他の仕事を組み合わせた働き方のこと。これは農作物を販売するのではなく、自分や家族が必要とする農作物は自給自足し、残りの時間(X)は自分のやりたい事・他の仕事に費やすという考え方です。

個人のライフスタイルに合わせた生活ができるので、本業とは別に「趣味と実益をかねて農業をしたい」「より自然に接した暮らしがしたい」「農業と好きなことを両立したい」という方にあった農業スタイルといえます。 

ちなみに島根県では、半農半Xを応援する助成制度もあるので、興味のある方はぜひ詳細を確認してみてください。(詳細:島根県は「半農半X」を応援します

(3)アルバイト(短期・週末)

「農業に興味はあるけど、自分でゼロからスタートするのは大変……」という方におすすめなのが、アルバイトとして農業に携わること。通年でスタッフを募集している場合もありますが、夏季は短期のお仕事募集も見かけることがあります。少しずつ農業に触れ、知識を身に付けていくとよいでしょう。

本業がフルタイムの方は、農業のアルバイトは「週末だけ」「時短」「短期」にするなど、無理なく副業できる環境を探してみてください。

「週末農家」の場合は手間の少ない作物にする

農業を副業とすることの目的が「収入を得ること」であれば、カブやピーマンなどの育つのが早い作物がよいでしょう。珍しい野菜や果物も単価を上げやすいですが、食べ方が分からないからと売れ行きが良くない場合もあります。

また、単価の高い野菜や売れ行きのよい野菜は何か、どのくらいの個数を販売すればよいかなど、利益が出るように工夫する必要があります。農作物を直売所で販売するなら、実際に直売所に足を運んでリサーチしておくとよいでしょう。

ちなみに週末だけ農業をする場合は、「手間がかからなく、収穫タイミングが長い」作物がおすすめ。生育が早い作物だと、数日収穫が遅れただけで育ちすぎてダメになってしまうこともあるからです。

ジャガイモやサツマイモなどの根菜類は水やりの頻度も少なくてすむので、副業として農業をする方でも育てやすいですよ。

収穫した農作物の販売方法

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収穫した作物を販売する方法について紹介しますね。

(1)地域の直売所

自分で野菜や果物を売ると考えた時、地域にある「直売所」や「道の駅」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

地域の直売所や道の駅での販売は、価格設定が自分でできることが多く、また少量からでも販売できるといったメリットがあります。

ただ、販売額が直売所の利用料金を上回らなければ利益が発生しない点に注意が必要です。どういった種類の作物が人気なのか、競合は多いのかなどは、事前に調査しておくとよいでしょう。

(2)JA(農協)の直売所

安定した出荷が見込める場合はJA(農業協同組合)への販売も検討してみましょう。JAへの販売は、育てた農作物を一定の価格で買い取ってもらえるので、安定して売り上げを出すことができます。

ただし品質の規格が厳しいので、収穫量に対して大きな収入を得にくいというデメリットもあります。JAへの販売は、農園の規模がある程度大きく、収穫量も多くなってから検討するのがよいでしょう。

(3)ネット販売

国内で広く販売を行ないたい場合は、ネット販売がよいでしょう。ネットショップやフリマアプリを活用することで、24時間注文を受け付けることができます。

価格設定も自分でできる点もネット販売の魅力。

ただし農作物は収穫から販売まで短期間で行なわなければいけない点に注意が必要です。収穫して時間が経つと作物が腐ってしまいますからね。

(4)友人・知人への販売

収穫したものを友人や知人に販売するという方法もあります。お互い顔見知りであれば安心して取引できますよね。

友人・知人への販売は一見気楽でやりやすそうに見えますが、価格設定が難しいという問題があります。人によって販売価格を変更したり、利益が出ないほど安売りしたりしないよう気を付けましょう。

【評価】農業で副業は儲かる?

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拘束時間

3

「平日は見回りだけ、週末に農作業をする」といったスタイルも可能

時給効率

1

収穫するまでの期間が長く、また労力に見合った収入になるとは限らない

初期投資

1

農地や農具のレンタル費用がかかったり、自分の農地がある場合も土壌の整備などにお金がかかる

稼げるまでの時間

1

収穫するまで時間がかかる。また作物の種類・農地の規模によっては利益が出にくい

スキルアップ

4

自給自足ができるスキルが身に付いたり、ノウハウを身に付けて副業から本業化することもできる

農業は収入を得るまでに時間がかかる仕事です。また天候などの影響も受けやすく、頑張れば必ずしも見合った収入を得られるとも限りません。副業をする第一の目的が「収入を得ること」である方には、あまり向いている仕事ではないでしょう。

しかし、農業を副業とすることには多くの魅力があります。「将来自分の畑を持つための知識を、副業を通して身に付けたい」「自給自足の生活を送りたい」など、自分なりに農業をする目的を持てると、とても有意義な時間を過ごすことができるでしょう。

農業を副業とする際は、事前に自分に合ったスタイルについてよく考え、計画的に作業を進めることが大切です。